相続に関しては、相続財産を確定するまでに非常に慎重に、財産状態の調査・把握をしなければなりません。

相続人が持っている財産についてはあらゆるところから情報を集めてきて、漏れがないかのチェックに時間をかけますし、細心の注意を払って全体把握に努めなければならないところです。

もちろん借金や債務の方の財産も全て一つ一つ洗い出し、確認をすることが我々税理士に課せられた仕事でもあります。

そのような状況の中、事前に十分に財産を確認し、相続財産をチェックさせて頂いていたにも関わらず、申告直前になって「数千万円の通帳が見つかりました」と財産追加された事例がありました。

実は申告後に相続財産の漏れが判明した場合は金額も大きくなりがちで、罰則や税務調査の際の厳しい追及などが待っています。

不正とみなされて、他に何か財産を隠していないかなど、徹底した厳しい追及が始まることになってしまうのです。

もちろんこのような内容は事前に再三説明し理解をしていただくのですが、今回のこの事例では、それにも関わらず後から追加財産の報告を受けたということです。

本当は事前に全て準備をお願いする話なのですが、直前でしたのでもう一度申告書類を作り直しました。

再度、税務調査や申告漏れが判明した場合の罰則についての十分な説明をさせていただきまして、何事もなく申告納税を完了したという事例となりました。

直前にバタバタし、大変な事例だったのですが、申告直前で良かったという安堵感を感じた事例でもあります。

このような事態にならないよう、当事務所でも十分な事前のご説明をお客様ごとにさせて頂いております。もちろん、お客様によっては二度三度、それ以上に分けて、ご説明とご理解を頂けるようなフォロー体制をとっています。

太田拓税理士事務所では、豊富な経験を生かして、お客様が安心できる申告体制を構築しております。